MUGYUU!ロゴ

1,711

赤ちゃんのアトピーは遺伝?産まれる前にママができる予防法

通常は反応しないようなものに免疫反応が過剰に反応してしまい、皮膚に炎症がおきるアトピー性皮膚炎です。
その発症率は昔に比べて増えており、赤ちゃんの頃や子供時代にアトピーと言われた人を含めるとアトピー性皮膚炎の経験者はとても多いことが予測されます。

そこで湧いてくるのは、「アトピーって遺伝するの?」という疑問ですよね。
また、アトピーの経験があり辛い思いをしてきた人は、赤ちゃんにも同じ思いをさせてしまうのかと不安になると思います。

今回はアトピーと遺伝の関係性や、妊娠中に赤ちゃんのアトピーを予防する方法について調べました。

アトピーは治療法が一つではないために、根拠があることからないことまで様々な情報が溢れ、民間療法がビジネス化していることもあります。
根拠のない情報に惑わされて必要以上に怖がらないためにも、正しい知識を持ってアトピー対策をしましょう。

赤ちゃんのアトピーって遺伝するの?

アトピー性皮膚炎の原因の一つには「アトピー体質」があります。

これはアレルギーを起こしやすい体質と、皮膚のバリア機能が元々弱いことを意味します。
なぜアトピー体質になるのかというはっきりとした原因は分かっていません。

そして、アトピー体質の人がダニやハウスダスト等の環境要因、汗、乾燥、ストレスから刺激を受けることによってアトピー性皮膚炎は悪化します。

▼遺伝する割合
アトピーは体質は強い遺伝ではありませんが、ある程度遺伝する傾向があります。

その割合は、両親ともにアトピーの既往がある場合で約60~70%、片方の親に既往がある場合は約50%、また、お兄ちゃんお姉ちゃんがアトピーの場合、下の子がアトピーになる割合は約50%と言われています。

▼必ずしも遺伝するわけではない
しかし、家族にアトピーの既往が全くなくても約20%の子供にアトピー性皮膚炎が発症することが分かっているので、必ずしも遺伝だけがアトピーの原因ではありません。

また、最初にもお話ししましたが、アトピーは様々な原因が絡み合って発症するものですので、アトピー体質を持っていても必ず発症するとは限りません。

436f267637787619b422438cc2c0ae44_m

遺伝だと完治することはない?

乳児アトピー性皮膚炎の場合、早いうちから正しい治療を行うことで、1~2歳までに約8割は治ると言われています。
しかし、この「治る」というのは「完治」という意味ではありません。

アトピー性皮膚炎の症状が軽いうちに正しいスキンケアと治療を行うことで皮膚の炎症を改善し、その良好な状態を保ち続けることは可能です。
ですが、成長して生活環境や食生活が変化したり、スキンケアを正しく行わないことでアトピー性皮膚炎が再発することは十分にあります。

このことから、アトピー性皮膚炎に関しては「完治」という考え方自体がありません。

03ef857d85e3cae9eae3401bd3469d34_m

▼遺伝によって症状が左右されることはない
また、遺伝が関係するアトピー性皮膚炎が、そうでないアトピー性皮膚炎に比べて治りにくいという説もありません。

アトピー性皮膚炎を持つ家族の症状が重症の場合、その体質を受け継ぐと考えれば赤ちゃんも重症化しやすい体質を持っていることは考えられます。
しかし、赤ちゃんを取り巻く環境や治療法は、アトピー性皮膚炎を既往に持つ家族が育った環境や受けた治療とまったく同じではありません。

つまり、重症のアトピー性皮膚炎を親に持つ子供のアトピー性皮膚炎が絶対的に「治りにくいということではない」と考えられます。

遺伝が関係するアトピー性皮膚炎でも、早くから正しいスキンケアと治療を行うことで重症化せずに良い状態を保つことは可能と言えます。

遺伝のアトピーの場合、親と原因は同じ?

アトピー性皮膚炎はアトピー体質に加えて、様々な原因が複雑に絡み合って発症する病気です。
親と「体質が似る」という点では、アトピー性皮膚炎を発症、または悪化させる原因も似てくることは考えられます。

しかし、遺伝性のアトピー性皮膚炎の原因が親と同じかどうかについてはっきりと書かれていることはありません。

▼親の原因と100%同じとは言えない
赤ちゃんにアトピー性皮膚炎が疑われる湿疹ができた時は、まず親のアトピーを悪化させる原因を赤ちゃんの生活環境から除去することは、赤ちゃんの症状を軽減させる可能性もあると言えます。
しかし、アトピー性皮膚炎を悪化させる原因が100%親と一致するとは限りません。

赤ちゃんに湿疹ができて、長期間改善しない場合は自分の経験だけで判断せず、医師の診察のもと速やかに治療を開始することが大切です。

078c1f05284a057394976db731de5428_m

赤ちゃんに症状がなくても油断は禁物!今後、発症する可能性は?

日本人の3人に1人はアトピーになりやすい素質を持っていると言われており、乳児期に発症する人がほとんどですが、全ての年齢で発症する可能性はあります。
アトピー性皮膚炎の発症はストレスも強く関係してくることため、多感な思春期に発症することや試験や就職などのストレスも発症のきっかけになることもあります。

また、成長するに従って生活環境や食生活も代わり、これまで触れることがなかった刺激物に触れ、それがアトピー性皮膚炎を発症するきっかけになることもあります。
乳児期に症状がなくても油断してはいけません。

突然始まった極端な皮膚の乾燥や、痒みを伴う湿疹が続く場合はアトピー性皮膚炎を疑う必要があります。

5bc73969b5aa3ee520f2e907514395af_m

アトピーを遺伝させないために妊娠中に気をつけたいこと

これから紹介する正しい知識や間違った知識は、全てアトピーと結びつけて考えた場合になります。
昨近、アトピーにならないためにいろんな情報が飛び交っていますが、全て明確にされてるものではないのです。
それを理解した上で一つの参考にとしてみてください。

食事編 ○正しい知識

偏った食生活に気を付ける!

アトピー性皮膚炎を含むアレルギー疾患の急速な増加は、遺伝だけでは説明できない所があります。
そこで注目されたのが日本人の「食生活の変化」です。
アトピー性皮膚炎の増加は、食生活の欧米化とも関係していることが分かってきています。

サラダ油、マーガリン、マヨネーズや揚げ菓子等に含まれる「リノール酸」はアレルギーを促進します。
それとは逆に魚、海藻、野菜、根菜、エゴマ油等に含まれる「αーリノレン酸」はアレルギーを抑制する働きがあります。

998ff8b71c9bcac209d07eea13d5b917_m

しかし、妊娠中に和食中心の食事をとることがアトピーを遺伝させないために効果的であるという報告はありません。

ですが、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群など様々なリスクを抱える妊娠期に和食中心の食事を心がけることはお母さんの健康上とても大切です。
お母さんの健康が良い状態に保たれることで、赤ちゃんの健康や免疫力もアップする可能性はあると言われています。

腸内バランスを整える!

私達の体を守ってくれている善玉菌の一つ、乳酸菌は腸内環境を整えアレルギーの原因物質が腸から体内に入るのを防ぐ役割があると言われています。
実際、アトピー性皮膚炎の人が乳酸菌飲料(L-92)を飲むことでアトピー性皮膚炎の症状が軽くなったという報告もあります。

アレルギー対策にもなる乳酸菌は、赤ちゃんがお母さんの産道を通って生まれてくる時に、お母さんの膣内にいる乳酸菌が赤ちゃんに受け渡されています。
妊娠中に乳酸菌を多く取ることで赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の予防になる、とまで明確に言われてはいませんが、その可能性もあると期待している人は多いようです。

733023eee7ef953d3ca24e055340ebc9_m

乳酸菌は便秘の予防にもなります。
妊娠中はホルモンの関係で便秘になりやすいので、乳酸菌を積極的に取るのは健康維持にも効果的です。
ただ、乳酸菌が含まれる食品にはカロリーが高いものも多いので、取り過ぎには注意しましょう。

よく噛んで食べる!

食べ物を良く噛むと、唾液が食べ物を分解してくれます。
そして、噛む刺激で胃腸から出る消化酵素も活性化されて消化を助けるため、胃腸への負担が少なくなります。

特に、肉や卵などに多く含まれるたんぱく質がよく噛まれずに大きな分子のまま腸内に入ることで、免疫システムがそれらを異物とみなし、アレルギー反応を起こしやすくなると言われています。
良く噛むことは食べ物に含まれるビタミン類が活性化し、アトピー性皮膚炎の症状を改善させる効果もあります。

ba0d6ccb48fee213030b2016a953c018_m

ですが、妊婦さんが良く噛んで食べることでお腹の中の赤ちゃんのアトピー体質を予防できるのかは明言されていません。
しかし、良く噛んで食べることで胃腸の負担を減らすことは事実ですし、噛む刺激は脳の活性化にもつながります。

そして良く噛んで食べることは満腹中枢を刺激し、食べすぎの予防になるため妊娠中の体重コントロールにも効果的です。

食事編 ×間違った知識

卵や牛乳は避けるべき?

妊娠中のアレルギー除去食については、「妊婦のアレルゲン除去による食事制限は、生後から18 カ月児までのアトピー性皮膚炎の発症に効果はない」という研究結果が発表されています。

さらに、その研究では極端な食事制限を行うことで妊婦さんの体重増加不良や、生まれてくる赤ちゃんが平均より小さくなる可能性があることも報告されました。

妊娠中は「タンパク質」「カルシウム」「鉄分」「葉酸」など必要な栄養が増える時期です。

ef491e00f78638b30995112b9ce3fff7_m

卵や牛乳など、アレルゲンとして扱われているものは良質なたんぱく質だったりカルシウムですので、これらを極度に制限することによって妊娠期に必要な栄養が不足してしまうことも考えられます。

もちろん、元々妊婦さんにアレルギーの傾向があると分かっているものは控える必要がありますが、基本的にはバランスのとれた食事を心がけましょう。

健康編 ○正しい知識

抗生剤など薬物の投与に気を付ける!

細菌に感染した時に、それと戦ってくれるのが抗生剤です。

ですが、抗生剤は私達の健康を守ってくれている善玉菌まで消滅させてるため、先ほどお話しした出産時の菌の受け渡しができなくなってしまうことが考えれます。
妊娠中にはできるだけ抗生剤などの薬剤を使わないことが望ましいのは事実です。

しかし、中には赤ちゃんとお母さんのために抗生剤が必要な人もいます。

06e8be35dd9a371af92f815cf910711b_m

例えば、GBS(B群溶血性連鎖球菌)という菌についてお話しすると、この菌は膣や肛門付近にいる常在菌で、女性の20~30%の人が持っています。
普段悪さをしない菌ですが、免疫の弱い赤ちゃんが感染すると重大な感染症となり、赤ちゃんの命に関わることもあります。
妊娠中にGBSの検査で陽性となった妊婦さんは、陣痛が始まったら定期的に抗生剤を使う必要があります。
また、出産の過程でお母さんに感染症状がみられたときも、赤ちゃんへの感染の移行を予防するために抗生剤を使う必要があります。

自己判断で妊娠中に家にあった抗生剤を飲むことは絶対してはいけませんが、医師の判断のもと使用する薬物を拒否することは、望ましくありません。

生活リズムを整える!

アトピー性皮膚炎の悪化要因の一つに「ストレス」があげられます。
アトピー体質になる原因が不明なことを考えると、強いストレスがその原因になっている可能性も否定はできません。

妊娠中は免疫力が低下するだけでなく、アレルギーを促進しやすい体質になります。
まずは生活リズムを整え、ストレスを溜めないように心がけましょう。
働き過ぎて疲労を溜めるのも良くありません。

妊娠中のお母さんが規則正しく生活することが赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の発症に直接関係しているとは言えませんが、生活リズムを整えて規則的な生活を送ることは、お母さんと赤ちゃんが健康な状態を保つために効果的であることは間違いありません。

7546b4bc14a51f2358ea3499ecc2818c_m

健康編 ×間違った知識

性交渉を控える?

「妊娠中の性交渉が膣炎の原因となり、膣炎の治療のため抗生剤を使用することで膣内環境のバランスが崩れてしまう。
それにより、乳酸菌を赤ちゃんに上手に受け渡すことができないため、アトピー性皮膚炎になりやすくなる。」
というのが、アトピー性皮膚炎の遺伝を予防するのに性交渉を控えた方が良い理由のようです。

妊娠中は性器が充血し、組織が傷つきやすいために性交渉時に膣内が傷つきやすい状態です。
しかし、性交渉を控えることでアトピー性皮膚炎の予防になるというのは少し話が飛びすぎているような気がします。

beaca1e3377e00442d892b77fdc59650_m

妊娠中の性交渉で気を付ける必要があるのは、「精液の成分に子宮収縮作用がある」こと、赤ちゃんを包む羊膜が性交渉によって膣内に入り込んだ細菌に感染し、羊膜がもろくなって「お産が始まる前に破水してしまうこと(前期破水)」です。
妊娠初期に流産や原因不明の出血があった人、切迫早産の兆候がある人、早産の既往がある人、前置胎盤の人は性交渉を制限する必要があります。

妊娠経過に問題ない妊婦さんであれば、コンドームを正しく使用して性交渉を行うことに問題はありません。
必ず健診の時に妊娠経過を確認してから行うようにしましょう。

まとめ

アトピー性皮膚炎は遺伝に関係のある病気です。
そして、その遺伝を予防する確実な方法は今のところ分かっていないのが現状です。

しかし、アトピー性皮膚炎の治療方法は昔と比べると統一されており、早期から正しい治療を行うことで改善する可能性が十分にあります。

「アトピー性皮膚炎を妊娠中に予防する方法」と言われていることは、全体的に見て「健康な妊娠生活を送る方法」と同じように思います。
まずは規則正しい生活、バランスのとれた和食中心の食生活を心がけ、ストレスを溜め過ぎないように心がけましょう。

また、妊娠中はアレルギーに過敏な時期でもあります。
妊娠中にアトピー性皮膚炎が再発、または悪化した時には医師の判断に従ってきちんと治療を行いましょう。

そして、赤ちゃんが生まれてからは早期からのスキンケアが大切です。
妊娠中から赤ちゃんのスキンケアの予習を行い、赤ちゃんのアトピー性皮膚炎を予防してあげましょう。

cd2917412be793e397b85278f1c53287_m

RANKING

  • 本日
  • 週間
  • 月間

CATEGORY

こどものこと

ママのこと

年齢のこと

レシピ

動画

掲示板

商品を探す

RANKING

  • 本日
  • 週間
  • 月間

WRITER