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絶対に使ってはいけない時の4つの症状!ベビーパウダーが危険と言われる理由

ひと昔前までは、赤ちゃんや小さいお子さんのいるご家庭には、たいてい普通にあったベビーパウダー。
初めてのご出産前のお買い物で、子育て経験者のお母様に付いて来てもらったりアドバイスをもらったりしたママは、疑いなく必需品として一つ購入し、実際に使っている方もいらっしゃるのではないでしょうか? 

ところが、最近では、産前の両親学級でベビーパウダーは必要ないと聞いたり、ママ友からも、ベビーパウダーはあまり良くないらしいから持っているけど使っていないと聞いたりして、本当に使っても大丈夫なのか不安だというママも増えているようです。

ベビーパウダーはなぜ危険と言われているのか?
安全に正しく使うにはどうしたらいいのか?
そんな、ベビーパウダーについての疑問にお答えしたいと思います。

ベビーパウダーがなぜ危険と言われるのか?

なぜ、ベビーパウダーは危険と言われているのでしょうか?
ベビーパウダーに含まれる成分、ベビーパウダーの使い方、ベビーパウダーの作用など、様々な理由があげられます。

成分タルクとアスベストの関係性

そもそも、ベビーパウダーはどんな原材料でできているのでしょうか?

様々なメーカーの商品によく使われているパウダー状の主成分は、タルクという成分です。
滑石という鉱石を細かいバウダー上に粉砕したもので、白~灰色のサラッとしていながらしっとり感のある無機粉末です。

タルクとは?

タルクの化学名は、含水珪酸マグネシウム(化学式:Mg3Si4O10(OH)2)で、2酸化ケイ素(SiO2)が約60%、酸化マグネシウム(MgO)が約30%と、結晶中にある水分子4.8%が主成分です。
化学的に安定し、耐熱性に優れているという特徴を持つ無機鉱物として、幅広い分野で利用されている原料です。
私が子どものころ、祖父母の所に遊びに行くと、蝋石(ロウセキ)という、四角柱のスティック状で半透明のチョークのような石で、道路に絵をかいて遊んだ記憶がありますが、それがタルクです。

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アスベストとはどんなもの?

昭和61年代に、ベビーパウダーの主要原材料として使われているこのタルクの中に、体に有害なアスベストが含まれているという内容がNHKで放送され、大きな社会問題になりました。
アスベスト(石綿)は、細い繊維状のケイ酸塩鉱物です。
その昔、建設現場では保温断熱材として、このアスベストを壁に吹き付ける作業が行われていました。
アスベストは、その細かい繊維が飛び散って人間が吸い込んでしまうと重大な健康被害を生じてしまいます。
昭和50年の法改定でアスベストが重量比5%以上含まれる製品は規制されていましたが、この社会問題を踏まえて、昭和62年に、当時の厚生省が「ベビーパウダーに用いられるタルク中のアスベスト試験法」を公表して規制を強化し、平成7年以降には規制適用が含有量重量比1%になりました。

現在でもベビーパウダーの原材料としてタルクは使用されていますが、タルクメーカーの現状では、タルク中のアスベスト含有重量比は検出限界の0.1%で管理されているようです。
また、ベビーパウダーの主原料として、タルクではなくコーンスターチ(主にトウモロコシの植物デンプン)が使われているものも増えてきています。

ベビーパウダーには発がん性があるって本当?

私たちは、❝発がん性❞という言葉にとても敏感です。
身体によくない成分として真っ先に思い浮かぶのは、発がん性物資ですよね。
がん(悪性新生物)は、人間の死因のトップで、死因全体の30%以上を占めます。

男性女性別に見ると、罹患率が高いのはその性に関連性のある、男性の前立腺がん、女性の乳がんです。
ベビーパウダーに発がん性があるのではないかと懸念されてきた理由の一つには、男の子の赤ちゃんのおむつ替えの時にベビーパウダーを使用することが多いから、イメージ的に心配に繋がるのかもしれません。

また、全体のがん死亡者数では、肺がん、大腸がん、胃がんの順で多いという統計結果があります。
前項で説明した、タルクに含まれるアスベストの健康被害についてもう少し詳しくお話しすれば、ベビーパウダーの発がん性イメージと結び付いていくことがわかるでしょう。

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アスベストによるがんの危険性

アスベストは肉眼では見えない極細の繊維でできています。
空気中に舞い散りやすく、呼吸と一緒に吸い込まれてしまうと、その繊維が肺胞に沈着して肺組織内に残りやすく、これが肺がんや胸膜にできる悪性中皮種を引き起こす原因になることが報告されています。
さらに、アスベストの繊維は容易に変化せず丈夫なため、長年にわたって肺組織が傷つけられ、発生し続ける活性酸素により遺伝子が異常をおこして発がんするという可能性も考えられます。

これが、ベビーバウダーに発がん性があると言われている主な理由です。

ただ、現在流通しているベビーパウダーの主成分として使われているタルクは、アスベストの含有に対してとても厳しい基準で管理されています。
また、アスベストを含まないタルクにも、発がん性が本当にあるのか?というと、今後の専門家の研究に注目していくしかありません。

ベビーパウダーには他に、どんな危険性があるの?

喘息など呼吸器にトラブルを起こす危険性

ベビーパウダーは、たいていどの商品も生後0か月の生まれてすぐから使えます。

ところが、生まれたばかりの赤ちゃんの呼吸器系は大人とは違います。
新生児は代謝が活発なのですが、肺は小さく、呼吸で酸素と二酸化炭素を交換できる肺胞の面積はまだ狭いです。
気管や気管支も細く未発達で気道粘膜も敏感なので、ちょっとした刺激で炎症を起こしたり詰まってしまったりして、呼吸不全に陥ってしまう可能性があります。

まだ口からの呼吸は難しく、横隔膜を使った腹式鼻呼吸が中心で、呼吸そのものを調整することも上手にできません。
そのため、授乳中は勿論、それ以外の時でも呼吸回数やリズムは不規則で、ちょっとした鼻づまりやお腹の圧迫が原因で呼吸困難や無呼吸になり、危険な低酸素状態に陥りやすいのです。

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もし、大量にベビーパウダーを鼻から吸い込んでしまうと、呼吸器にトラブルを起こしてむせてしまったり、それが原因でミルクを嘔吐してしまったりして、呼吸困難を引き起こす危険があります。

また、継続的に大量に吸い込んで肺に蓄積されると、小児喘息などの引き金になってしまうことも考えらなくはありませんが、ごく少量のベビーパウダーを吸い込んだからと言って、命や健康に別状はありませんのでご安心ください。

汗腺や毛穴を塞いでしまう危険性

赤ちゃんの皮膚は、薄くて皮脂も少なく乾燥しがちです。
角質層も薄いのでバリア機能が弱くて刺激に対して敏感です。

ですが、皮膚は弱くても汗腺の数は大人と変わりません。
活発な新陳代謝でたくさん汗をかき、皮膚がどんどん再生して角質層が垢になって剥がれていくので、お肌の表面には、常に汚れや雑菌がたまりやすいのです。

ベビーパウダーは、肌の上でサラサラの状態であれば問題ないのですが、その細かい粒子が水分や汗を含んでベタベタになってしまうと、赤ちゃんの皮膚表面にたくさんある汗腺や、毛穴や皮脂腺を塞いでしまい、乳児湿疹やあせもの悪化など、逆効果の肌トラブルを起こしてしまうこともあります。

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目に入る危険性

赤ちゃんの視力は未完成です。
大人なら目に異物が少しでも入れば強烈な違和感で気づき、洗ったり目薬を差したりできるのですが、赤ちゃんは気づいて訴えることができません。

ベビーパウダーの粒子は細かくて目に入ってしまっても気づきづらいのですが、水分を吸収して角膜を傷つけ、視力低下や目の病気の原因になってしまう危険性があります。

ちょっと風邪気味かなぁという時、普通にしていても涙がいっぱい出たり、目やにがたくさん出たり、白目が赤くなるなどの症状で気づき医療機関を受診すると、細菌性やウイルス性の結膜炎になっていることがあります。
他の病気などで全身が弱っていれば目の粘膜も敏感になっているので、そのような時に異物が少しでも目に入ると、症状が悪化して重大な目の病気を招くこともないとは言えません。

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間違った使い方が危険

ベビーパウダーが危険視されている理由を解き明かしていくと、危険以外にも、どうやら、体に良くない成分が入っているのではないかという、実際の使い方による問題も大きそうです。

みなさんは、ベビーパウダーを普段どのように使っていますか?
実は、私には娘がおりますが、ベビーパウダーを一度も使ったことがありません。
ですが、親戚やお友達の家では、多くのママがベビーパウダーを使っている光景を見かけます。
大きいふわふわのパフをカンにどっぷりつけて、おむつ替えの時にはお腹から下半身全体に、お風呂上りには全身にパタパタと叩き込むようにつけていませんか?
新生児の顔面ほどあるパフでたっぷりのパウダーだと、体の小さい赤ちゃんは、ほぼ全身真っ白!という光景です。

これでは、上から見ているママは大丈夫でも、当然、粉は舞い散って、ねんね状態の赤ちゃんの上に降り注いでいます。
赤ちゃんが、ベビーパウダーを呼吸と一緒に吸い込んでしまう、肌の大切な機能を塞いでしまう、目に入ってしまうなど、先ほどお話しした危険性を犯してしまう間違った使い方なのです。
気を付けなくてはいけないのは、ベビーパウダーをできるだけ舞い散らないようにつけることと、適量以上につけすぎないことです。

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正しい使い方とは?

それでは、ベビーパウダーの正しい使い方とはどのような方法なのでしょうか?

正しい使い方とは、衛生面を重視した目的にあった使い方です。
基本的な使い方は、おむつ替えや入浴の後で、水分をしっかりふき取った清潔な肌に使います。

パフを使う場合は、衛生上、おむつ周りの部分と、それ以外の上半身や首回りなどの部分のパフを使い分けましょう。
夏場の汗をかきやすい季節や、汗の気になる部分にのみ、飛び散らないように適量の粉を優しくつけます。

また、アレルギーテスト済みの商品でも、必ずパッチテストをしてから使いましょう。

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呼吸器のトラブルを防ぐために

大きいパフにたっぷりつけてパンパンと叩くつけ方は絶対にやめましょう。
少量のベビーパウダーを手のひらに取ってすり合わせてから、手のひらでなでるように赤ちゃんの肌に伸ばします。
粉の量は極力控えめに、手のひらがうっすら白くなる程度の量です。

パフを使う場合は、赤ちゃんが、鼻や口から吸い込まないように、粉の飛び散りを少なくしる設計のパフや小さめのパフに適量をとり、余分な粉を落としてから肌の上で滑らせるように優しくつけます。
首回りにつける時には、パフを持たないもう片方の手で鼻や口を軽く覆ってあげましょう。

汗腺のトラブルを防ぐために

ベビーパウダーを使う目的は、赤ちゃんが汗をかきやすい部分の余分な水分を吸収し蒸発させて、摩擦や刺激のないサラサラな肌を保つことにあります。

おむつ替えや入浴後の肌に直接ベビーパウダーをつけるのではなく、まず保湿ローションやクリーム・オイルなどでしっかり保湿をしてから、スキンケアの仕上げにベビーパウダーを薄く使うと、汗腺や毛穴・皮脂腺を詰まらせずに、大切な赤ちゃんの敏感な肌を保護できます。

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目のトラブルを防ぐために

最近では、大人がベビーパウダーをお化粧仕上げのフェイスパウダー代わりに使うのが流行っているようですが、赤ちゃんの場合には、目のトラブルだけでなく、呼吸器のトラブルをふせぐためにもお顔には使わないでください。

私はビューティセラピストですが、女性のメイク仕上げのフェイスパウダーをつける時は、顔が前を向いた状態で、目をしっかり閉じて息を止めてくださいとお願いしてから、パフで抑えるようにつけ、余分な粉は目や口に入らないように細心の注意をはい、ブラシで静かに上から下に向きにおとします。
赤ちゃんのお顔では不可能なので、お顔には使うのはやめましょう。

絶対に使ってはいけない!4つの症状

あせもができている

ベビーパウダーの効能は、汗を吸収したり余分な水分を調整したりすることによって、赤ちゃんの肌を常にサラッと清潔な状態に維持し、あせも、皮膚のただれ、おむつかぶれなどを防ぐということです。

ベビーパウダーと言えば、あせもに良いという認識ですが、あくまでも予防の段階で期待される効果で、既にできてしまったあせもを治療することはできません。
逆に悪化させてしまうこともありますので、使わないでください。

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乾燥肌である

ベビーパウダーは肌の上の余分な水分をとるために使うものなので、乾燥肌の場合には、そもそも使う必要がありません。
ベビーパウダーの主成分にはタルクとコーンスターチがあるとお話ししましたが、タルクはそれ自体には吸湿性はなく、粒子が肌の上で表面積を増やして余分な水分を吸い上げ蒸発させます。

一方、コーンスターチには吸水性があり、直接余分な水分を吸ったり放出したりする働きがあります。
乾燥肌に必要なのは水分と油分のバランス保湿ですから、特にタルク主成分のベビーパウダーは乾燥肌には使わないでください。

ニキビがある

ニキビと言っても色々なタイプがあります。
活発過ぎる皮脂分泌によって毛穴が詰まり炎症を起こすコメドや、細菌がついて角質の下で化膿してしまうニキビもあります。
赤ちゃんの乳児湿疹もホルモン作用による皮脂分泌が原因の一つだと言われています。

ベビーパウダーは、汗や皮脂を抑えてサラサラにするイメージが持たれていますが、油分よりもむしろ水分を吸収してしまうため、逆にオイリードライといわれる状態を作り、さらに皮脂分泌を促進して毛穴を詰まらせ、ニキビを悪化させるという悪循環を引き起こしますので、使わないでください。

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肌トラブルを起こしている

基本的に、ベビーパウダーは治療薬ではありません。
中には、薬用ベビーパウダーと表記されている商品もあるのですが、薬ではなく医薬部外品です。

既に、肌にトラブルが起こっている場合に勝手な判断で使用すると、炎症が悪化して治りにくくなり、跡が残ったり色素沈着したりする恐れもあります。
あくまでも健康な素肌を保つ目的で使用し、トラブルのある肌には絶対に使わず、皮膚科に相談してください。

結果、ベビーパウダーって使わないべき?

ベビーパウダーは、やっぱり使わない方がいいのかなぁと思い始めている方もいらっしゃると思います。

私の場合は、自分の子どもが晩秋の生まれで、しかもとても乾燥肌だったので、ベビーパウダーは使いませんでした。
みなさんと同じように、ベビーパウダーにあまり良いイメージを持っていなかったのも確かです。

ですが、そう言えば、私が赤ちゃん時代のアルバムには、顔まで粉まみれの写真が一枚ありました。(笑) 
私は真夏生まれで、汗っかきな赤ちゃんだったのです。
幼少期には寝る時に背中に汗取りタオルを入れていた記憶もあります。

ベビーパウダーの歴史は江戸時代にまでさかのぼります。
赤ちゃんのあせもは、昔も今も変わらずママたち悩みで、何とか防いで気持ちよく過ごせる方法を試行錯誤してきたのですね。
ちなみに私の母の時代は、ベビーパウダーのことを「天花粉」または「シッカロール」と呼ぶのが一般的な時代でした。

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▼より自然に近いものを選ぶ
過去にアスベスト問題などが発生してもなお、ベビーパウダーの商品改良は重ねられて、今も世界中で使われ続けているという事実は、やはり、正しく使えばあせもを予防するという効果が消費者に認められているからでしょう。
そうは言っても、使わないという選択をされる方が増えつつあるのも事実です。

使いたいけれど、主要成分のタルクやアスベストのことはやはり気になるという方には、ノンタルクの植物性コーンスターチが原料のものがあります。
自然派思考の方には特に、気にしないという方にも、私個人としてはベビーパウダーを使うのであれば、より自然に近いものがお勧めです。

まとめ

ベビーパウダーについて、詳しくご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
大切な赤ちゃんに使うものなので、原材料の成分や、効果、正しい使い方などをまずママがしっかり理解して、使うor使わない の選択をしていただければ良いと思います。また、使う場合には、より安全な商品を納得して選び、正しく安心して使っていたく参考にしていただければと思います。

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