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赤ちゃんの咳…薬剤師目線の薬の種類、病気の種類

初めての子育てでは毎日が分からないことの連続です。
しかし、近年は核家族化が進んでいて、あなたは誰かに聞きたいのに聞けなくて一人で悩んでいませんか?
特に子供が病気になったときに、お母さんが夜中に一人で病院まで子供を連れて行くことほど大変なことはありません。

ここでは「いつ病院に行く?」や「どうしたら早くなるの?」といったお母さんの疑問にお答えし、子供の変化に早く気がついて適切な対応ができる「頼りになるお母さん」になれる内容をご紹介しています。

病院に行く?行かない?どこで見分ける?

「今日の夕飯は何にしようかなとかを考えていたら、うちの子が咳をし始めた!」なんてよくある話ですが、近くに聞く人もいないし、咄嗟にどうしたらいか分からなくて慌てたことはありませんか?
忙しいときは後回しにしたくもなりますが、「夜中に病院に行くことになったら嫌」とかお母さんの頭の中は大忙し。

こちらでは、落ち着いて対応できるように判断できるポイントをご紹介しています。

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どこを見たらいいの?全身症状のここを見る

まずお子さんの咳だけでなく全身の症状を見ます。
咳が徐々に強くなり、元気がない、飲食できない、あやしても常に不機嫌等があるかどうかに注意してみてください。

吐いても慌てなくて大丈夫。
乳幼児は消化が未発達で胃が小さく、ちょっとした刺激で吐きやすいので心配ないことが多いです。
鼻水が喉に落ちると痰になったりしますが、乳幼児は上手に吐き出せなくて咳と一緒に吐くことがあります。
まずは吐いたものが何かを確認してみましょう。

▼咳が出る感覚を把握する
咳の音や出る間隔・出やすい時間を先生に伝えましょう。
診察ときに咳が出ればいいのですが、出ないときの参考になります。

▼音に注意する
コンコンという乾いた咳、ゴホンゴホンという湿った咳、ゼーゼーヒューヒューという喘鳴、ケンケンと犬の吠えるような咳があります。
喘鳴は、お母さんでも日々観察できます。
お母さんの耳に赤ちゃんの息を吹きかけるように赤ちゃんを抱いて、赤ちゃんの息がかかるときにヒューという音がしたら先生に伝えましょう。

▼どれくらい咳が続いているか
また、咳が何日位続いているのかを伝えます。
特に病院を変えたときは、変えるまでに服用していた薬と期間も伝えるようにしましょう。
症状が長期化していることを先生が早く知ることができます。

緊急性があるのはどの状態?

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注意したいのは、ゴホゴホとして飲んだり食べたりした後の咳です。
喉に何か詰まっている可能性が高いので、背中をたたくなどの救命措置の他、救急車を呼ぶことも必要です。

食べたり飲んだりすることのできない強い咳のときも、脱水になることがあるので早めに受診しましょう。

コンコンと乾いた咳でほかに症状がなければ特に薬も必要なく、家で一晩様子を見ても大丈夫。
また、日中咳をしていても睡眠中に咳が出ないときも様子を見ましょう。

寝入りばなや寝ている間、起きがけときは、副交感神経が優位で気管が狭くなり、病気でなくても咳が出やすい状態です。
生後3~4か月ごろは唾液が大量に出るので、唾液をうまく飲み込めない赤ちゃんはむせることがありますので、咳以外の症状と合わせて受診を検討しましょう。

なんで咳が出るの?咳の出る病気の種類

咳が出たので病院に行ったけれど、お友達よりたくさん薬が出てびっくりしたり、薬を飲んでもなかなか治らなくて困ったことはありませんか?
その違いは、もしかしたら咳が出る原因が違うからかもしれません。
ここでは咳の原因にどんな違いがあるのかをご紹介し、お母さんに注意していただきたいポイントも合わせてご紹介しています。

抗生剤が出るとは限らない理由

咳の出る原因は、細菌、ウイルス、アレルギー等がありますが、治療法が確立している細菌やウイルスはまだごく一部で、まだまだ対象療法のことも多いです。
近年は抗生剤の使い過ぎによる耐性菌の発生を抑えるため、「最後の切り札」として使う抗生剤はできるだけ処方しない先生も多くなってきました。

抗生剤で治る病気は?

肺炎

肺炎は風邪からの悪化で起こることが多く、命にかかわる症状になり入院の可能性もあるので、抗菌剤が処方されます。
4日以上のゴホゴホする激しい咳と38~40度の熱が出ることが多いのです。
しかし、赤ちゃんは咳が出ず高熱だけいきなり出ることがあるので、肺炎と見分けるために受診して判断を仰ぎましょう。

百日咳

3種4種混合ワクチン接種で患者が減っている百日咳は、百日咳菌感染で起こり、短期間でエホエホ、コンコンという咳が連続して出た後に笛のような音が聞こえる特徴的な息の吸い方をします。
抗生剤の服用で回復までに2~3か月かかることがあります。
最近は学童期以降や成人にも患者が増え、赤ちゃんはママから百日咳に対する免疫がもらえないので、3種4種混合ワクチン接種で予防しましょう。

結核

結核は結核菌感染で起こり、発熱、痰が絡む咳、食欲不振などが起こります。
半年近く抗結核薬を服用することで回復します。
ママからは免疫がもらえないので、生後3か月からのBCGを接種することで予防しましょう。

インフルエンザ

インフルエンザは、「変化しやすく毎年大流行しやすいA型」と「感染力が強くA型ほど高熱は出ないが、平熱に戻るまで少し時間がかかるB型」そして「乳幼児で感染していても症状の殆ど出ないC型」があります。
A型B型どちらにも効く抗ウイルス薬も多く、薬の服用で回復します。

吸入タイプは服用回数が少なくて楽ですが、乳幼児は正しく吸入できることが少ないので、粉薬が多いです。
近年タミフル服用後の副作用に異常行動が報告され、自宅で療養中の患者を一人にしないように見守りが必要です。
ワクチンで予防もできますが、生後6か月未満の赤ちゃんは接種できず、子供は4週間開けて2回目のワクチン接種がインフルエンザ流行前までに必要です。

どうやって病名がつくの?

症状の場所と状態で病名が変わってきますが、どれも気道に炎症があることが同じです。

気道の上の炎症のとき

風邪感冒症候群では鼻水・熱・咳が出ることが多く、咽頭炎では乾いた咳やかすれ声又はケンケンと犬の吠えるような音の咳が出ます。
咳が出て3週間以内の急性の咳から始まり、咳の出る期間が長くなってくると気道の下の方に症状が移っていきます。

気道の下の炎症の病気

細気管支炎、喘息性気管支炎、小児喘息ともに気道の奥の下気道という部分の炎症で、炎症の場所や炎症のある期間によって病名が変わっていきます。
3~8週間以内の咳を遷延性、8週間以上は慢性と咳と言います。

咳が続くけど喘息?

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喘息とは

喘息とは慢性的に気道に炎症が残ってしまった状態で、アレルギー体質や生まれてからの経過とあわせて1歳過ぎたあたりから診断をはじめますが、2歳位までは判断が難しいところがあります。3歳頃までに発症することが多く、年齢が小さいほど男の子に多い傾向。最初の発作は2~5歳に経験することが多いですが、小学校までに自然に治ることも多いです。

喘息にならないためにできること

炎症が続くことが問題

気道の粘膜が荒れた状態が続くと、わずかな刺激にも反応して、空気の通り道が狭くなり苦しくなります。

早めのケアで悪化は避ける

病院で処方されている薬を毎日続けて服用しましょう。毎日続けて治療することで「健康な人と変わらない生活」を送れるようになります。
適切な治療で喘息性気管支炎でも4~5歳までに自然治癒することが多く、喘息でも小学校まで自然治癒することが多いです。

自己判断は危険

気道は目で見ることができないので咳が出ないと治ったように思いがちですが、気道の敏感な状態が治るのはとてもゆっくり。
症状を放置して気道の炎症が残ると、大人まで過敏な症状を引きずることがあります。

RSウイルスって言われたけど…

症状

病気を引き起こす原因の一つで、ゼーゼーヒューヒューという喘鳴という苦しい咳が出ます。
今のところ特効薬がない上に6か月未満の赤ちゃんは重症化しやすいので、早めの受診が必要です。
症状が軽ければ痰を出しやすくする薬や十分な水分補給で回復します。状態が悪いときは入院の可能性もあり、酸素投与、輸液、吸入治療が行われたりします

ウイルス以外でも咳は出る

副鼻腔が生後6か月頃から出来上がり、そこに粘着質の黄色い鼻水がたまると副鼻腔炎になります。副鼻腔にたまった鼻水が喉に落ちると、痰の絡む咳になります。ほかに季節の変わり目、ストレス、ほこりや花粉・動物などのアレルギーでも咳が出ることがあるので、咳が出ているときの環境を観察してみましょう。

少しでも楽にしてあげたい!そんなときに

風邪をひいた家族の面倒を看るときは、薬を飲ませるだけでも大変なこと。
でも、このページを読んでくださっているあなたは、きっと「咳が続く我が子を少しでも楽にしてあげたい」と思う優しい心の持ち主です。
こちらでは、そんなあなただからできる「咳が楽になるひと手間」をご紹介しています。

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家でのケアが大事な理由

薬だけ飲んでも、咳の原因のそばにいてはなかなか良くなりません。また痰が上手に出せるようになるのは4歳位からなので、お母さんがお手伝いしてあげましょう。

お母さんのできること

 

環境を整える

原因が家の中にたまらないように布団や部屋も清潔に。
換気は一時間毎に5分の換気を。
花粉の時期など窓が開けられないときは空気清浄機の利用もお勧めです。

たばこも咳をこしやすいので、家族も控えるようにしてあげてください。
家族から病気をうつさないように、こまめに手洗いうがいをしてください。

乾燥が刺激になって咳が出ることがあるので、喉を温めるためにマスクをする、濡れタオルを干すなど、湿度50%、室温22~23度になるように調節してみましょう。

子供のためにできること

痰の上手に出せない子供は、子供の上半身を起こしてあげると楽になります。
縦抱きにしたり、ベビーラックに座らせたり、頭から腰にかけて座布団を入れるのもいいです。

咳が出そうになっているときに、下から上に背中をたたいてあげると出しやすくなります。
手を丸めて、ある程度力を入れてたたきます。

寝るときは副交感神経が優位になり気管が狭くなるので、粘り気の増えて落ちてきた鼻水で苦しくなり、眠れないこともあります。
子供が口を開けて寝ていたら、鼻水を吸い取ってあげましょう。

痰を柔らかくするには、温かい飲み物を少量ずつこまめに飲んでみましょう。
昔からの養生には、はちみつドリンクや大根汁・黒豆の煮汁、玉ねぎなどがあります。
はちみつドリンクは、ティースプーン1杯に柑橘系の果物を入れてお湯で割ります。
大根汁は、大根にはちみつをかけて出た汁をいただきます。
黒豆煮汁は、大匙2杯の黒豆と水600mlを入れ、煮汁が半分位になるまで煮て砂糖を加えたものを、一日3回で飲みます。
はちみつは加熱しても死滅しない菌がいるので、1歳以上のお子様に利用してください。

離乳食の赤ちゃんは、一段階戻してのどごしを良くして、一回の食事量を少な目にするとむせにくくなります。

余裕があったら試してみる

アロマは、アロマオイルをティッシュに1~2滴取り、吸入します。
種類はユーカリ、サンダルウッド等がお勧め。
手軽に取り入れるなら、ヴィックスベポラップのようにバーブは入った軟膏を使うのもお勧めです。

お風呂に入れる?

体調が悪いときは入浴していいか気になるものですが、熱がなく、機嫌もよいようならお風呂も入れます。

咳が出たときの薬ってどんなもの?種類と注意点

具合が悪い我が子を病院に連れて行って薬をもらう頃には子供もママもぐったりということはありませんか?
また、薬の説明を聞くときに、子供が騒いで聞こえなかった経験はありませんか?
子供の薬は粉薬やシロップが多く、しかもいろいろな薬が混ざっていることが多くて分かりにくいですが、こちら紹介する薬の違いをご覧になって、安心して薬を服用しましょう。

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去痰薬

ブロムヘキシンやカルボシステイン等の痰を柔らかくして外に出しやすくする薬です。
副作用としては、悪心、頭痛、腹痛などがあります。

気道潤滑薬

アンブロキソールは、気道液をたくさん出し外に痰を運ぶ働きを良くする薬です。
副作用は、ショック、胃の不快感、腹部膨満感があります。

鎮咳薬

咳は痰を出す反射ということで、咳を止める鎮咳薬を安易に出さない小児科の先生もいますが、市販の咳止めには入っています。小さい子ほど咳だけでは状態が分からないこともあるので、自己判断で市販薬を使い続ず、受診して先生に状態を確認してもらいましょう。
咳がひどく体力の消耗の激しいとき、乾いた咳には使用されることもあります。

咳を止める薬にも麻薬性と非麻薬性の2種類あります。

麻薬性咳止め

ジヒドロコデインやコデインという麻薬性の咳止めは、強い咳を確実に止めたいときに短期間で使用されることが多いです。例外を除き、赤ちゃんには使用しないことが多いです。
副作用は、依存に注意が必要です。ほかに眠気、悪心、嘔吐便秘があります。

非麻薬性咳止め

デキストロメトルファンやチぺピジンという非麻薬性の咳止めは、病院で処方されることも多い薬です。
副作用には、めまい、のどの渇き、眠気便秘などがあります。

気管支拡張薬

喘息・咳喘息では、咳を止める薬よりも気管支拡張薬とステロイドの使用が効果的なため、気管支拡張薬がよく使われています。

β2刺激薬

プロカテロールはツロブテロールなどのβ2刺激薬は、気管支を広げ呼吸を楽にします。ツロブテロールはテープ剤として処方されることも多く、子供が手で触れない場所でかぶれないように毎回貼る場所を変えて貼ります。背中や胸に張ることが多いです。
副作用は、動悸や鼓動を強く感じる、不眠、頭痛などがあります。

テオフィリン薬

テオフィリンやアミノフィリンのテオフィリン薬も気管を広げ呼吸を楽にします。乳幼児でけいれんが起こったとの報告もありますが、定期的に体重を測り、医師・薬剤師に報告することで副作用を防ぐ可能性が高くなります。
副作用は、けいれん、意識障害、不眠等があります。

ステロイド

喘息の治療として、最も強く気道の炎症を抑える薬です。
治療の基本になった吸入ステロイド薬は、気道にだけ薬が届くため、全身の副作用は殆どありません。
日々使うことで症状を良くする薬で、咳が出ていなくても気道に炎症が残っていることが多いので、医師の指示があるまでは使い続けてください。吸入薬を使った後に喉に薬がついたままだと感染しやすくなったり、声がかすれたりすることがあるので、必ず吸入後にうがいをしてください。

抗菌薬

症状が悪化している原因菌と思われるものに対して処方されます。処方された分を飲み切るようにしてください。
副作用は、発疹、下痢などがあります。

まとめ

お母さんは一番近くでお子様の様子を見ていて、小さな変化もよく知ることができる分、心配事も増えてしまいがちです。こちらでまとめた内容を見た後で、お母さんができることとお医者様に質問することを分けてみて、お母さんが少しでもゆったり構えてみましょう。お母さんの落ち着いた様子が、咳で一番苦しんでいるお子様を安心させてあげることができます。

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