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おっぱいの痛みや発熱は乳腺炎?乳腺炎の症状や治療法、予防法を徹底解説!

「赤ちゃんを抱っこしながらおっぱいをあげる」
これは、幸せなママの象徴のひとつと言えるでしょう。
しかし、その幸せな授乳には、おっぱいの痛みや発熱といった苦痛を伴う「乳腺炎」になる危険性もついて回ります。

そこで今回は、乳腺炎についてご紹介します。
乳腺炎になるとどのような症状が出るのか、またどの程度は自分でケアできて、どの程度進行すると病院へ行った方がいいのか、さらに、乳腺炎にならないように原因や予防法についても解説します。
ママが充実した授乳期を送れるため、そして赤ちゃんが美味しい母乳を飲んで健康に育つためにも参考にしてくださいね。

乳腺炎の種類

乳腺炎には授乳と関係ないものもありますが、ここでは「授乳中のママが悩む乳腺炎」についてご紹介します。授乳期の乳腺炎には、「急性うっ滞性乳腺炎」と「急性化膿性乳腺炎」の2つがあります。

急性うっ滞性乳腺炎

乳腺に母乳が溜まり、それが詰まっている状態で細菌感染はありません。セルフケアで治せることも多いですが、そのままにしておくと急性化膿性乳腺炎に移行する可能性もあります。

急性化膿性乳腺炎

乳腺が細菌感染して、激しい炎症を起こしている状態です。授乳時に赤ちゃんが噛んだり、生え始めの歯が当たったりしてできた傷から細菌感染するほか、急性うっ滞性乳腺炎が重症化して急性化膿性乳腺炎になる場合もあります。

乳腺炎TOP記事_1

乳腺炎の症状

▼乳腺炎になる前の乳口炎
乳口炎は、母乳が乳口に詰まり、白斑(ニキビのような1~2mmの白い点)ができるものです。白斑自体に痛みはありませんが、授乳中におっぱいがチクチクするような痛みを感じる方もいます。白斑ができても、赤ちゃんがしっかり飲んで詰まりを解消できれば1週間程度で自然に治るケースが多いですが、きちんとケアをしないと長引いたり乳腺炎に進行したりします。

軽症

乳腺炎になりかけの「うつ乳」の状態では、次のような症状が現れます。

・授乳中におっぱいがチクチク痛む
・おっぱいがうっすらと赤みを帯びる
・おっぱいが熱を持ち、ピリピリする
・小さなしこりができる
・腕を上げたり赤ちゃんを抱っこしたりすると痛い

中程度

うつ乳の状態から進行すると、次のように症状が重くなってきます。

・全身の倦怠感や頭痛、急な寒気がする
・38度以上の高熱が出る
・おっぱいが硬く張る
・痛みが増し、ズキズキ痛むようになる
・授乳時には刺すような痛みを感じることもある
・おっぱいの赤みが増し、全体的に赤みを帯びてくる
・おっぱいの熱感が増す
・母乳の色が黄色っぽくなってくる

重症

中程度の状態からさらに進行したときは激しい炎症を起こしている状態なので、痛みをはじめとした症状も次のようにひどくなります。

・おっぱいに膿が溜まる
・おっぱいが岩のようにカチカチに硬くなる
・硬いしこりができる
・少し触れただけでも激痛が走る
・おっぱいの皮膚が赤く腫れて熱を持つ
・膿が溜まっている部分の皮膚が赤黒く膨隆する
・39度以上の高熱が出る
・インフルエンザに罹ったときのような全身の倦怠感や頭痛、関節痛を伴う

乳腺炎TOP記事_2

乳腺炎の治療法

何科を受診すればよい?

乳腺炎で病院へ行こうと思っても、「何科を受診すればよいのだろう?」と悩みますよね。乳腺炎は、次のところで診察・治療が可能です。

・産婦人科
・母乳外来
・助産院
・乳腺外来(乳腺外科)
・総合病院

病院での治療内容

乳口炎やうつ乳の状態ならセルフケアで治すことができますが、それよりも進行して症状が重くなっている場合は病院での治療が必要となります。

乳腺炎の症状が中程度の場合

・おっぱいマッサージ
乳腺炎の原因は、母乳が詰まっていることす。そのため、おっぱいマッサージをして詰まっている乳管を開通させることはとても有効です。おっぱいマッサージは自分でもできますが、痛みがあると手加減しやすいので、助産師さんなどの専門家にマッサージしてもらうとよいでしょう。

・薬の処方
必要に応じて、抗生物質や解熱剤、消炎鎮痛剤などの飲み薬や、ワセリンなどの塗り薬を処方してくれます。

・アドバイス
食事指導や母乳の飲ませ方、おっぱいの冷やし方などのアドバイスを受けられます。

乳腺炎が重症化した場合

・点滴
飲み薬で改善しない場合は、抗生物質を点滴することもあります。

・穿刺
おっぱいが赤く腫れあがって熱を持つ、膿が溜まって赤黒く膨隆する、などの症状が出ている場合は、穿刺して膿を吸引します。穿刺とは、膿が溜まっている部分に注射をして膿を吸い出すことです。

・切開
穿刺で膿を吸引しきれない場合や、解熱剤を使用して48時間以上経っても熱が下がらない場合、または抗生物質を10日以上使用しても諸症状が治らない場合は、切開手術をすることになります。切開手術は、局所麻酔をしてから皮膚を1cmほど切開し、膿を排出します。切開した部分は穴が開くので、傷の消毒で1週間~10日程度は通院します。膿が残っている場合は、排出するためのドレーンを挿入することもあります。

・入院
切開が必要な状態よりも、さらにおっぱいの状態も全身状態も重症化した場合は、入院するケースもあります。入院中の治療は、症状に合わせて点滴やマッサージ、切開などになります。

自分でできる対処法

乳腺炎は、悪化する前に自分でケアすることが大切です。状態や程度を確認しながら、適切なケアをしましょう。

乳口炎(白斑)

乳口炎で白斑ができているときは、とにかく赤ちゃんに母乳をしっかり飲んでもらうことが大切です。その際、白斑ができている乳口から飲んでもらえるように、赤ちゃんの抱っこの仕方を工夫しましょう。また、授乳の間隔を開けると詰まりやすくなるので、3時間に1回は授乳するのが理想的です。

・症状が解消されない
赤ちゃんに飲んでもらっても白斑が解消されない場合は、乳首のマッサージが効果的です。白斑ができている周辺をつまんでやわらかくしましょう。
そのほか、おっぱいを温めることでも詰まりは解消しやすくなります。温かい飲み物を飲んだり、お風呂や蒸しタオルで血行をよくしたりすると、母乳の流れがよくなります。

軽症(うつ乳)

・乳管の詰まりを解消
うつ乳は、乳管が詰まることが原因なので、マッサージで乳管を開通させることが有効です。乳管を開通させるマッサージには、乳頭から乳輪までをつまんだり引っ張ったりする方法や、おっぱい全体を優しくマッサージしながらしこりを押し流すようにする方法がありますが、最初から自己流で行うのではなく母乳指導やおっぱいマッサージの専門家にマッサージしてもらうとよいでしょう。そこでマッサージの方法を教えてもらってから自分で行うとスムーズです。
水分は、常温のものか白湯を少しずつ摂るようにしましょう。母乳を出すためには水分補給が大切と言われますが、乳腺炎になっているときに母乳が作られすぎると詰まってしまいますので、乳腺炎になってからは水分を摂り過ぎないようにすることも大切です。

・しこり解消
しこり解消にもマッサージが効果大です。そのほか、乳口炎と同じように赤ちゃんに飲んでもらったり、搾乳したりすることでもしこりは解消できます。そのときに、しこり部分を押すようにするとよいでしょう。また、血行をよくすることは、しこり解消にも効果があります。

・痛みをやわらげる
おっぱいが痛いときは、冷やすと痛みはやわらぎます。熱を持ってきた場合も冷やすとよいでしょう。保冷剤やさといも湿布、キャベツ湿布、ユキノシタ湿布などがおすすめです。ただし、冷やし過ぎると母乳の流れが悪くなってしまいますので要注意です。また、痛みがあっても可能であれば、マッサージをするとよいでしょう。

・熱を下げる
熱が出始めのときは、免疫力を高める効果のある葛根湯がよいでしょう。市販の解熱剤を使用する場合は、アセトアミノフェンやイブプロフェンなら授乳中でも服用可能です。しかし、自己判断での服用は緊急時のみとして、医師に相談するようにしましょう。
熱が出るのは炎症が進んでいることを意味します。その状態での自己流マッサージは、炎症を悪化させる可能性もあるため危険です。マッサージは専門家にお願いするようにしましょう。また、詰まりやしこりに対しては血行をよくすることが効果的ですが、熱があるときに血行をよくすると炎症がさらに進んでしまいますので、発熱後の入浴は控えてシャワーだけにしましょう。

・頭痛
頭痛がする場合は、熱さまシートや冷やしたタオルで頭部を冷やすとよいでしょう。それでも痛みが治まらない場合は、熱を下げるときと同じようにアセトアミノフェンやイブプロフェンは服用可能です。

・症状全般
乳腺炎のさまざまな症状に効果があるものとして、漢方やハーブティーもあります。
漢方では、牛蒡子(ゴボウシ)がごぼう茶やサプリメントとして販売され、乳腺炎に効果があると言われています。またたんぽぽコーヒーやたんぽぽ茶、プーアール茶のほか、カモミールやセージ、ネトル、ルイボスといったハーブも効果があるとされています。

授乳は続けられる?

乳腺炎を治すためには、赤ちゃんに飲んでもらうことが大切です。そのため、痛みや熱で辛いときでも、無理のない範囲で授乳を続けた方がよいでしょう。

また、授乳中に服用しても赤ちゃんへの影響はないとされているアセトアミノフェンやイブプロフェンの薬なら、服用後も授乳して大丈夫です。しかし自己判断は危険ですので、必ず医師に相談しましょう。また、薬の成分の血中濃度は服用後が最も高くなりますので、授乳直後に薬を飲むようにすると次の授乳までに血中濃度は低くなりますので、より安心です。

▼病院で処方される代表的な薬
アセトアミノフェン:カロナール、コカール、ピリナジン
イブプロフェン:ブルフェン

▼市販されている代表的な薬
アセトアミノフェン:タイレノールA、タイレノールFD
イブプロフェン:イブ

乳腺炎TOP記事_3

乳腺炎になる原因

乳腺炎になる原因としては、次のようなものが挙げられます。

▼食べ物
動物性脂肪などの脂っぽいもの、牛乳・乳製品、甘いもの

▼ストレスや疲労
育児は体力的にも精神的にも疲れます。疲れると血液はドロドロになります。また、ストレスが溜まると自律神経が乱れて血行不良を引き起こし、乳腺炎の原因となります。

▼赤ちゃんの飲み残しや飲み方の偏り
赤ちゃんが片方のおっぱいだけ飲んで寝てしまう、飲み残しがある乳管や赤ちゃんが飲まない箇所の乳管がある、などの場合は詰まりやすくなります。

▼授乳間隔が開く
授乳間隔が開くと、母乳はどんどん溜まり乳腺炎になりやすくなってしまいます。また、ホルモンの関係で母乳は夜作られますので、夜間の授乳時間が開いても乳腺炎になるリスクが高まります。

▼原因菌(細菌)
赤ちゃんが噛む、歯が当たる、などの原因でできる傷から黄色ブドウ球菌などの細菌に感染することで、化膿性乳腺炎を引き起こします。

▼きついブラジャーをしている
産後のおっぱいの形をよくしようとワイヤー入りのブラジャーをすることで、血流が阻害されたり乳腺が傷ついたりします。これも乳腺炎の原因となります。

▼姿勢の悪さや肩こり
授乳時のほか、普段の姿勢の悪さや肩こりも血行不良の原因です。

▼陥没乳頭
乳頭が陥没していると、赤ちゃんが上手に吸えないので詰まりやすくなります。また、陥没している部分は雑菌が溜まりやすいので乳腺炎になる危険性も高くなってしまいます。

▼乳腺の状態
乳腺が細い人や開通していない乳腺がある人は母乳の流れが悪くなりやすいので、詰まりやすいと言えます。

乳腺炎TOP記事_4

乳腺炎の予防法

乳腺炎は、治っても繰り返すことが多いものです。繰り返さないためには、予防が大切です。

▼赤ちゃんにしっかり飲んでもらう
赤ちゃんにしっかり飲んでもらいましょう。もしも片方だけ飲んで寝てしまった場合は、もう片方は搾乳して母乳が残らないようにすることが大切です。

▼いろいろな姿勢(角度)で授乳する
飲み残しがないように赤ちゃんを抱っこする姿勢を工夫して、いろいろな角度で飲んでもらうようにしましょう。

▼ストレスをためないようにする
できるだけストレスをためないようにする、そして短い時間でも好きなことをする時間を持って、ストレスを解消できるようにする、などを心がけるとよいでしょう。

しこり対策

・早めのしこり解消
小さいしこりなら自分で解消できます。授乳するときにおっぱいを触ってしこりの有無を確認することが、早期発見につながります。そしてしこりが確認できたときには、上記の「しこり解消」を参考に早めにケアしましょう。

・しこり予防
しこりは、できないように予防することも大切です。しこりの予防にもおっぱいマッサージは有効です。

・桶谷式マッサージ
桶谷式は、乳管開通マッサージや母乳の出をよくするマッサージ方法のひとつで、母乳育児をしているママには広く知られています。全国にある相談室では、おっぱいマッサージのほかにも授乳指導や搾乳指導、食事指導、育児相談なども受けられます。

食べ物

・おすすめ食材
野菜、キノコ、魚、海藻

・控えた方がよいもの
揚げもの、甘いもの、お餅、牛乳・乳製品、アクの強いもの(たけのこやわらび、栗など)、刺激物、ファーストフード

・おすすめのレシピ:切干大根・野菜の煮物・五目豆などの和食全般、お味噌汁、白身魚の煮物
・おすすめのおやつ:もち米を使用していない和菓子、甘さ控えめのベビースナック

飲み物

・おすすめの飲み物
たんぽぽコーヒー、たんぽぽ茶、どくだみ茶、柿の葉茶、ほうじ茶、プーアール茶
 
・おすすめのハーブティー
カモミール、セージ、ネトル、ルイボス、ラズベリーリーフ、フェンネルシード、クリーバーズ、マリーゴールド
 
・おすすめの漢方
牛蒡子(ごぼうの種)、蒲公英根(たんぽぽの根)
 
・水分不足にならないようにする
母乳は血液からできていますので、さらさらの母乳にするために水分は必要です。そのため、乳腺炎の予防には水分不足にならないようにすることが大切ですが、乳腺炎になってから水分をたくさん摂ると母乳を作り過ぎて溜まりやすくなってしまいますので、状態に合わせた水分補給がポイントです。
 
・控えた方がよい飲み物
アルコール、カフェインが含まれているコーヒーやお茶、清涼飲料水、糖分の多いジュース

肩こりを解消する

肩がこると血行が悪くなるため、肩こりを解消することも乳腺炎予防には効果的です。

葛根湯

葛根湯は漢方薬なので常用するものではありませんが、熱を下げたり痛みや腫れを発散したりする効果があります。また、血流が促進されるため母乳の流れもよくなります。こうしたことから、乳腺炎の初期段階で服用すれば、進行を予防できます。

乳腺炎TOP記事_5

まとめ

いかがでしょうか?
乳腺炎は、急におっぱいが痛くなる、高熱が出るなど、母乳育児をがんばっているママにとっては辛いものですよね。しかし、それだけ一生懸命母乳で育てているという証でもあります。
大変なこともあるけれど、まだまだ母乳で育てたい!と思う方は、この記事を参考に、無理のない範囲で乳腺炎の予防や早めのセルフケアを心がけてくださいね。
ただし、がんばりすぎは禁物です。時には好きなものを食べて生き抜きすることも必要。
それが、幸せな授乳時間を続けるコツです。

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