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もしかして私、産後うつかも。なりやすい人ってどういう人?対処法は?

「産後うつ」という言葉を聞いたことがありますか?
2014年の10年間までに、東京23区で自殺した妊娠中または産後1年以内の女性は63人。このうち、産後に自殺した40人は6割に精神疾患があり、その半分が「産後うつ」というニュースがありました。

産後うつは、周産期における精神疾患で最も頻度が高く、わが国では、産後3か月以内に10~15%の女性が罹患しています。産後1か月から1年以内に発症するといわれ、原因として,生物学的要因では妊娠や出産による身体と心の変化、心理社会的要因では不安やストレスなどさまざまな因子が関係しています。

症状は、抑うつ気分、やる気が出ない、自分を責めるなどが2週間以上続きますが、異常として認識されないため、診断が遅れ重症化することもあります。軽いうちならカウンセリング治療になりますが、重症化すると抗うつ薬などの投薬治療が必要になります。

産後うつはママの疾患に留まらず、パートナーのうつ病、赤ちゃんとママの愛着障害、虐待などとの関連が知られており、予防と早期発見・治療が重要とされています。

産後うつ「産むところまでしか、考えていなかった……」

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 「お腹が大きくなってきたな~赤ちゃんが生まれるまであと少し。無事に赤ちゃん産めるかな…不安だな。」妊娠中のママの関心の多くは、「赤ちゃんが無事に産めるか」。すなわち、出産がゴールになっているということ。それなので、「えっ。赤ちゃんってこんなに泣くの?」「おっぱいってすぐ出ないの!?しかも痛い!!」「泣き止まない。眠れない。私、どうしてこんなにダメなママなの……」そんな言葉がよく聞かれます。

産後うつは、よくあるこんな気持ちが大きくなって発症することがあります。「私は大丈夫!!」ではなくて、誰しもがなる可能性があるのです。
今回は、助産師である筆者が、なぜ「産後うつ」になるのか、ならないためには何に気をつけたらよいのかなどを知り、「産後うつ」とどう向き合えばよいのかについてお伝えします。

産後うつとは?

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産後の身体と心の変化、慣れない赤ちゃんのお世話、睡眠不足という状態に心理的、社会的要因も重なってきます。症状は、物事に集中できない、意欲の低下、食欲がない、眠れない、死にたいと考えてしまうなど、一般的なうつ症状と同じです。

また、産後うつは、発見されにくい状態にあります。産院を退院したママは、1か月健診で身体に問題がなければ、健診はありません。その後の乳幼児健診はあくまで子どもを診るものであって、ママが自分の心について相談しても取り合ってもらえないことがあります。かといって、精神科はハードルが高いですよね。

しかも、薬物治療になれば、場合によっては授乳を中断せざるを得ないこともあります。そうすると、薬を処方されてもママたちは薬を飲まず、産後うつはさらに悪化します。

赤ちゃんとの暮らしがはじまって、気づいたこと

「出産直後や里帰りした時は、産院のスタッフや母親に相談できたけど、自宅に帰ったら夫は夜遅くまで仕事で、ほぼ赤ちゃんと二人きり。社会から取り残された気分。赤ちゃんのお世話で精一杯で家事や、ましてや私の時間なんてどこにもない」赤ちゃんとの暮らしは、出産前に思い描いていたものとはかけ離れていました。

よく考えたら、出産のことばかりで、産後の生活ことはあまり考えていませんでした。そんなママは少なくありません。

カラダとココロ、どちらも苦しい

妊娠、出産によって変化した身体が妊娠前に戻るまでは6~8週間かかるとされており、その期間を産褥期(さんじょくき)といいます。カラダは、子宮が妊娠前の大きさに戻っていくのに伴う痛み、出産時にできた傷。出産後の疲れが癒えないまま、慣れない赤ちゃんのお世話で常に睡眠不足状態。

ココロは、出産により胎盤が出たことで、急激なホルモン変化が生じます。月経前のホルモン変化のピークの高さを20階建てマンションとすると、このピークはエベレストの高さから落ちるのに匹敵するといわれています。それにより、マタニティブルーズになるママも。症状が出ている時にそれをひとりで抱え込んでしまうと、産後うつにつながることもあります。

みんなが思う、不安なこと

「赤ちゃんがなんで泣いているかわからない」「なんでおっぱいが出ないんだろう」「おっぱい足りているのかな」「私、いつ眠れるのかな」「どうやって、家事すればいいんだろ」「最近、誰とも話してないな」「私一人でなんにもできない。ダメなママだね」
だいたいのママは、多かれ少なかれ不安を抱えています。

産後うつになりやすい人って?

うつ病の既往がある、妊娠中からの不安が強い、夫婦間のコミュニケーションがとれていない、産後のサポートがないという方に多くみられます。また、性格としては、まじめな頑張り屋さんのママがなりやすい傾向があります。

産後うつセルフチェック

気にしてほしい3つのポイント!

□食事がとれているか
□休息はとれているか
□笑顔はあるか

ここで少し立ち止まって上記の3つの項目に対して、自分自身に問いかけてみてください。気持ちが落ち込んでくると、食事や休息が取れていなかったり笑顔がなくなったりなどの症状が出てきます。一時的であるなら構いませんが、産後うつになると、この上記の3つのセルフケアができなくなります。

またパートナーであるパパは「うちの妻(嫁)に限って」「うちの妻(嫁)は元気!」という気持ちから、先ほど述べたような小さなサインを見過ごしてしまうこともあり、忙しそうにしてたり疲れたりしてると相談しにくいですよね。そのような方は、母親や友人などに愚痴感覚でお話してみるのが良い気分転換になると思います。

まじめな方、悩んでしまう方は注意が必要

普段から自分でも、家族からみても悩みやすいと感じるママは注意が必要!理想と現実のギャップに苦しみやすいです。泣くことで思いを伝える赤ちゃんとのコミュニケーションに、ママは毎日てんてこ舞い。

「自分が理想としていたママになれていない、子育てができていない」と自分を責めてしまう傾向があるようです。

完璧なママになりたい! という思いから

最近は、SNSやブログなどの「ママ楽しい!子育て楽しい!」「この習い事がいいです」子育てサイトの記事を見て、「私もこうなりたい!こうやって育てたい!」と理想のママ像、子ども像を作っていく方が多いようです。

ママたちは、そうなるためにはどうしたらよいのか、徹底的にネットやママ友から情報収集をします。東京のある地区でママの相談で一番多いのは、「自分の理想と現実とのギャップが苦しい」との内容でした。

祖父母たちとのコミュニケーション

孫が生まれることによって劇的に変化するがの祖父母(義理の父母・実父母)との関係性。わかり合えれば、協力な助っ人ですが、そうでなければ、悩みのタネになってしまうことも。昔と現代では子育ての仕方も違います。それが、原因で溝ができてしまうようです。

最近では、祖父母のために「孫育て」という講座があり、現代の子育てについて情報を提供してくれています。祖父母と協力していきましょう。

産後うつは、こうしてのりきる!

一人では赤ちゃんは生まれてくることはできません。ママがいて、パパがいて、そのパパ・ママにも、パパ・ママがいて、どこかで誰かとつながっています。

生まれてからは、話を聞いてくれる人、抱っこしてくれる人、時にはママを抱きしめてくれる人も必要です。子育ては、一人で頑張ろうとしないでください。ママも「助けて」って、声を上げてください。

できないことがあって当たり前!

ママや赤ちゃんはもちろん、パパも家族のみんなが、それぞれの役割に関しては一年生です。初めてのことはできなくて当たり前です。完璧である必要は全くありませんが、赤ちゃんが生まれる前に、家族で産後サポートの役割分担を決めておくとよいと思います。

下記の項目はパパが把握しておいた方がママ自身が楽になる項目ですので、一緒に家の中を回ってチェックしていきましょう。

□パパの衣類
□靴、小物の管理
□ごみの分別・曜日
□掃除・洗濯の仕方
□料理・後片付けの仕方(調味料やお茶類の場所)
□救急箱・爪切りの場所
□貴重品類(通帳、はんこ)の場所

パパが全然把握していなかった。というママが多かったのではないでしょうか。家族が円滑に回る為にも日頃からよく話し合い、みんなで助け合っていきましょう。特に一人目の時はパパ一人しか動ける方がいませんので、先ほども述べたように事前に役割分担を決める事をオススメします。

また、ママがパパと産後の円滑にコミュニケーションをとるためには、
察してもらうはやめて「パパ、○○お願い!」と言葉にする、パパに任せたらパパのやり方を尊重する、パパ以外にも助けてもらえる人たくさん作ること。
また、家族みんなで、感謝と愛情を言葉と行動で表現しましょう。

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マタニティブルーズを解消しよう!

マタニティブルーズは誰もがなる一時的な軽い抑うつ症状で、産後3~5日から発症し、10日後くらいには軽快。症状は、涙もろい、自分を責めがち、眠れない、軽いうつ病のような感じです。

ですが、症状が出ている時にそれをひとりで抱え込んでしまうと、それが産後うつにつながることもあります。まずは、とにかく人と話すこと。身近に相談できる人をもつことが重要です。

ママのお休みを作る

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ママも、たまにはお休みが必要です。ぐっすり眠るだけでもいいし、外出して女性に戻るような時間もいいと思います。ママが一人になれるように、家族で赤ちゃんを預かったり、子育て支援センターや広場に行ったり、地域の一時預かりやヘルパーさんを利用したりするのもよいと思います。

自治体の体制を知り、地域とかかわる暮らしがおすすめ

産前に子育て支援センターや広場、児童館に行って、スタッフの方に利用の仕方を聞いてみましょう。最近は、産後ヘルパーさんがきてくれる地域も多く、専用のチケットがもらえるところ、書類申請によってきてくれるところ、説明会に参加することで登録利用ができるところなど地域によってさまざまです。

母子手帳をもらった時に、子育て支援についての冊子や書類などを渡してくれるところも多いと思います。出産前に、もう一度見直してみましょう。出産後は、母子手帳に入っている赤ちゃんが生まれましたというハガキを投函すると、保健師さんから連絡があり自宅まできてくれます。その際に、地域の情報を聞いてもよいと思います。

1か月健診が終わったら、訪問した地域の施設に定期的に出かけてましょう。専門家やママ友など家族以外にお話しする人、相談できる人を、地域に増やしていくのも大切です。

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まとめ

いかがでしたか?産後のママは、心も身体も悲鳴を上げている状態。そんな時に、退院後の生活について夫婦や家族で話し合う余裕はありません!赤ちゃんが生まれる前に、産後の身体と心のこと、赤ちゃんが生まれてからの生活のこと、産後のサポートのことなどを、家族のみんなでしっかり話し合いましょう。

家族でコミュニケーションをとっていき、家族みんなが産後をイメージできると、「産後うつ」というものがわかってくると思います。
誰にでもなる可能性がある「産後うつ」。家族みんなで、ママと赤ちゃんの笑顔を守っていきましょう。

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